妻です。
昨年、web内覧会を行いました。
途中のフルスケルトンリノベーションをすっ飛ばしたわけですが、
今年は具体的なパーツを紹介していきたいと思います(比較的ゆっくりとしたペースで)。
第一回目は「床」選び前編です。
私たちがリノベーションで一番最初に考えたところは床でした。
天井と同じく面積が広い上に、天井よりも目がいきます。
部屋の印象を一番大きく左右する要素が「床」だと思います。
なので床から部屋のインテリアやコーディネートを考えていったんです。
憧れのヘリンボーンと寄木細工
まずはリビングダイニングの床材から考えることにしました。
30畳以上の広さがありますので、適当に選ぶわけにはいきません。
私の第一希望はヘリンボーンのフローリングです。
当時、雑誌を眺めているとおしゃれな家の床は、
もれなくヘリンボーンだったのを覚えています。
かっこいいなー、ヨーロッパの古い家みたい。
ヘリンボーンの床って、“コツコツコツ”って
靴を鳴らしながら歩くと気分よさそうじゃないですか。
かっこいいな〜。
でもここは日本。家の中で靴をはいてコツコツしている場合ではない。
それにちょっとソリッド過ぎる印象もあってうちには合わないかもしれない。
ヘリンボーンのかっこよさに家主のダサさがやられてしまうような錯覚もありまして、
違うものを選ぶことにしました。
次に目をつけたのが寄木細工です。
なんだか懐かしい雰囲気も漂う寄木細工の床も素敵です。
おばあちゃんの家の洋間って、こういうデザインフローリングだったりしましたよね。
暖かい雰囲気だし、ほっこりしそう。
和風にも洋風にも合うし、これは良い! とノリノリになりました。
特にカッコ良いなーと思ったのがR不動産の“tool box”で手に入る、
バーケットフローリング!
出典・tool box「パーケットフローリングオーク大柄/オイル塗装」
かっこいい〜。3年以上経った今見ても惚れ惚れしますよ、これ。
夫に相談すると最初は「いいんじゃない?」って感じだったのが、
時間経過とともに現実的になってくると、
だんだん口が重くなってきました。
どうやら予算的に難しいらしいのです。
ヘリンボーンや寄木細工は特殊な組み方をするので、
職人さんの手間もかかり、コストがかかるということがわかってきました。
加えて我が家のリビングダイニングは30畳以上あります。
それだけまたコストが膨らんでしまうということです。
「だったら自分達で敷き詰めようじゃないか! なんかそういうDIYって流行っているし! コストも抑えられるんじゃないか?!」
と提案したところ、却下。
まず時間も予算もないわけです。
工務店さんにも急ピッチでリノベーションをお願いしている最中に、
素人がノロノロ床を張っていては相当に邪魔でしょうね。
しかも私は臨月ですから、そういえば無理です。
残念。
足場床もかっこいい! でも我が家では…
では他のも見てみましょう、ということになりました。
その当時(2013年くらい)から注目が集まっていたのが、
足場床を再利用したフローリングでした。
足場床とは、工事現場でそれこそ作業員さんの足場となる作業床のことです。
傷はもちろんのこと現場で使ったペンキや釘の跡なんかも残っています。
使い古された無骨な感じが男前で、これまたカッコいいんです。
アパレルの店舗やカフェなどのフローリング材としても人気ですよね。
それを我が家のフローリングに! と思ったのですが、
ちょっとワイルドすぎました。
塗装とか加工をしていないんで、ベビーがハイハイしたら膝から血出ないかな? と心配に。
それから隙間が結構できるらしくてホコリなどがたまりやすいというデメリットも。
我が家には小型犬がいますし、抜け毛が隙間にたまったら困るな。。。
ちょっと難しい、ということでこれもパス。
最近のリフォーム番組を見ると、この足場床の表面を綺麗に削って
壁材などとして使っているおしゃれな方がいらっしゃいました。
毎日放送「住人十色」より「デザイン×機能×コスト カフェのいいとこ取りした家」
コスパにもなるし雰囲気も良しです。
出典・tool box「新品の足場床」
ちなみにtool boxさんでは「新品の足場床」というのも今では発売されています。
汚れや傷が気になる人は、こちらも検討材料に入れてみてはどうでしょうか?
コルク床も素敵だわよね
リノベーションをする時は候補にならなかった(というか知らなかった)のですが、
コルクフローリングもいいな〜と最近は思います。
というのも、子どもが歩き出したのと同時に
ホームセンターに売ってあるコルクマットを
フローリングの上に130枚ほど敷き詰めているのですが、
これがなかなか良いのです。
足ざわりもソフトですし、遮音効果もあると思います。
それになんとなく懐かしくやさしい雰囲気もします。ほっこり。
特に冬はひんやりすることもないので、寒がりの私にはぴったり。
保温効果もあるような気がするようなしないような。
昨年秋に発売された『カーサブルータス』で表紙も飾っている
中村ヒロキさんの仕事部屋も、コルクボードの床でした。
でもコルクはちょっと手入れが大変そうです。
ペットや小さい子どもがいて、年中何かを垂れ流されている我が家では
やはりちょっと難しかったかもしれません。
子どもも落ち着いて、夫婦ふたり暮らしになったら
コルク床に張替えっていうのも手だなと思います。
さて次回は「結局床材どれにしたの?」の紹介です。
連載が始まりました。
「自営業の妻、3年かかって家を買う」というタイトルです。
お時間がある方はご一読いただければと思います。