石山寺の家

所在地：滋賀県大津市
用途：住宅
構造規模：木造2階建て
延床面積：138.60㎡
竣工：2012年

大津市石山寺に建つ60代の夫婦のための家である。終の棲家として建て替えを依頼された。
オーナーは大手和菓子店の経営者であることもあり、モダンながらも和の要素を芯に据えたデザインをテーマとしている。外観は屋根を勾配3寸、軒の出を１間とることで低く伸びやかなプロポーションを形成している。また、この家は三畳台目の茶室を内包している。
本格的な茶道をたしなむ上で、平面形は正統なものとし、意匠でモダンな表現を行った。
壁は本漆喰塗、アーチ状の格子は網代天井につかう杉のヘギ板で構成している。