昨年9月より設計、今年3月より施工していた「古墳」が完成しました。

大阪メモリアルパーク内に築造された前方後円墳。
明治天皇の玄孫で作家の竹田恒泰氏が企画した新しいかたちのお墓です。
いや、かたちは古代大和の前方後円墳と新しいものではありませんが…
樹木葬が主流となった現代のお墓事情の中で金銭面での負担だけでなく維持管理の負担を子や孫にかけないことが求められています。
樹木葬のように個々に小さく慎ましやかなかたちをとるのも良いですが、いっそのこと集まってひとつの大きな緑のモニュメント=古墳に眠るのはどうか。
古代の大王や有力者の個人墓であった古墳を多くの人々の集う集合墓として現代に蘇らせた新しいかたち。
古代大和の古墳文化を忠実に解釈し、現代に表現する。
その竹田恒泰氏の想いを受け、ランドスケープから埋葬施設としての機能、各部のディテールに至るまで設計・デザインを担当しました。
所在地:大阪府大東市
用途:集合墓
規模:墳丘長20m
竣工:2025年9月
企画:竹田恒泰(株式会社前方後円墳)
設計:平野玲以(平野玲以建築設計事務所)
施工:樋口組
撮影:山中陽平