南千里の家4リノベーション 竣工

7月初めより工事を行っていた、南千里の家4のリノベーション工事が8月末に竣工しました。

築35年、SRC造14階建ての10階に位置する90.81㎡の物件は、ワイドスパンでバルコニーから梅田の高層ビル街をのぞむ景色が美しい区画ですが、縦断する2本の梁が空間の広がりを邪魔している印象が初見で気になりました。

スッキリと広く使いたいと言うのが施主の要望でもあったため、この梁をどう処理するかがデザインの大きなポイントでした。

梁の高さは大きくないものの、天井との入隅のエッジが影になって囲われたイメージを強調します。

そこで、リビングとなるスパンの入隅をR曲面とすることでエッジを無くし、梁側面と天井が同じモルタルの仕上で連続することで境界の無い柔らかな印象の空間となるよう、デザインしました。

両側のスパンはそれぞれダイニング/キッチンとプレイルームとしてリビングとワンルームで広く使うプランですが、それぞれ天井の仕上をラワンベニヤと白いクロスとして3つのスパンが天井のデザインで変化とリズムを持たせながらつながるようにしています。

キッチンをはさんでカウンターでつながるダイニングテーブルとワークスペースはオリジナル。

天板には継ぎ目に溝がなく完全にフラットに仕上がるフローリング材(ノスタモ社バサラ)を使用し、家具職人ではなく現場の大工さんが造作することでコストパフォーマンスの高い家具に仕上げました。

プレイルームは客間を兼ねており、スリガラスの入った4枚引戸で柔らかく仕切れます。

キッチンはサンワカンパニーのグラッド45、レンジフードはtoolboxのキューブ型ステンレスを採用。

奥の扉は洗面/ユーティリティにつながっており、家事動線も効率的にレイアウトしています。

洗面ボウルはサンワカンパニーのオルロノフ900、ミラーボックスもサンワカンパニーのものを採用しながら、カウンターはメラミン化粧板でオリジナルに製作しました。

玄関はモルタル土間にラワン材のシューズボックスをセットし、自転車やベビーカーを置ける広さを確保しています。

玄関から入った廊下は腰から上をスリガラスにすることで玄関越しの自然光を導き、明るくなるようにしています。

広々としたワークスペース。ここで将来、父と子が並んで仕事・勉強をする日が待ち遠しい。

 

1歳になられたばかりのお子さまとともに、ご家族がこの家で幸せな時を積み重ねて成長されることを願っています。

 

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