中古マンションリノベーション報告ー自営業者がローンの事前審査に申し込んでみたー

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中古マンションの内覧をしていくなかで、

実際、銀行はどのくらい私たちにお金を貸してくれるのか?

それを確認するために仮審査をしてみないか、

と複数の不動産屋さんから提案していただいたのでやってみました。

A物件は都市銀行1校に。

B物件は地方銀行2校に。

物件も時期も仲介をしてくれた不動産屋さんもそれぞれ違います。

さっそくですが不動産屋さんによると、

都市銀行は「難しいかも…」とのことでした。

予算は、

マンション本体約2500万円+リフォーム費1000万円

都市銀行はこの条件を提示すると、どうも通らないらしいのです。

事前審査に必要なもの

・記入、押印した事前審査申し込み用紙

・本人確認書類のコピー(免許証やパスポートなど)

・確定申告書のコピー(直近3年分←銀行によって年数は違ってきます)

・物件概要書類←不動産屋さんにお任せしました。

が主なものですが、提出書類は銀行によって多少違いがあります。

また他に借入がある場合(車のローンや教育ローンなど)は返済予定表などの提出を求められることもあります。

我々は車のローン残高もありませんでしたし、

カードローンなどもなかったのでこの点では影響がなかったと思われます。

負債はなるべくゼロにしておきたいところ。

うっかり携帯電話の料金を滞納してしまっていた、

とか分割払い(これもローン)で新機種を購入していた、

なども審査に通らないポイントになったりするようです。

 

その他に我々が事前に気をつけていたのは、

ちゃんと納税するということです。

国民としての義務なので当たり前のことですが、

節税はほどほどにして所得金額を上げ、税金を納める。

これを最低でも3年以上キープできるようにしました。

 

都市銀行はあきらめました

ある程度事前にリサーチしていたので想定内だったんですけれどもね。

なぜならば、自営業者の頭金は必須です。

なのにうちは頭金設定はゼロ。

それから、これが一番のネックなんですけれども、

住宅購入とリフォーム費用を一括で貸してくれる銀行を探していたのです。

フルリノベーションを目指していたので、

それなりの資金が必要になってきます。

リノベーション予算は1000万円でしたが、

これは現実的な金額ではないとわかってきました。

なぜならば、都市銀行はもちろん地方銀行でも、

リノベーション資金は本体の2割程度までというところが多く、

A物件で不動産屋さんが大手M銀行に仮審査をしてもらったんですが、

審査は通ったもののリノベーション資金はほとんど出ず、

金利も2.475%と、高く設定されてしまいました。

 

ちょっと金利が高すぎるし、

リノベーションの資金も足りそうにない。

都市銀行は難しいのかな、ということで断念。

 

地方銀行ではどうかな?

では次に地方銀行です。2銀行にトライ!

2校とも通りましたが、

条件はほとんど都市銀行と変わりません。

マンション本体には出しますけどリノベーションには2割しか出せませんよ、

ということですね。

リノベーション資金は本体の2割程度ということは、

マンション本体2500万円×20%=500万円←リノベーション費用。

当初の予算の半額です。

んー、リノベーションの予算を見直さないといけないのかな…。

通帳のコピー提出。しかも何冊分も!?

それからもうひとつ印象的だったことがあります。

ひとつの地銀さんから、

預金用の通帳のコピーの提出を求められたことです。

言われるがままに提出。

すると後日

「他にも預金用の通帳がありましたら、それも提出してください」

とのこと。

財布の中をくまなく見られているみたいで恥ずかしいな、

なんて思いながらも提出。

するとまた後日

「生活費を出入している通帳も見せてください」ですって!

電気代とかガス代とかちょこちょこコンビニで引き落として買っているおやつ代とかあれとかこれとか、日々の細かな家計が丸裸です。

キャー恥ずかしいー!

パンツ見られている気分。いやパンツの中を見られている気分。

それに加えて当時住んでいた賃貸マンションの家賃契約書のコピーまで提出するように言われてしまって、びっくり。

でも不動産屋さんが

「出すもの出したら、審査は通りやすい銀行ですので頑張りましょう」

と励まされて、またまた提出。

金銭的に問題があると疑われているのか?

とかなり不安になりましたが、

不動産屋さんが言う通り、審査は通りました。

ふぅ〜。

 

同じ時期に弟が新築一戸建てを購入したのですが、

大手の都銀にすんなり審査通過、かつ低金利と聞いて、

うらやましいなー、と正直に思いました。

やっぱりなかなか難しいんだな、自営業は。

ちなみに弟は地方の有名企業に勤めている会社員です。

学生の時は、私よりも出来が悪かった弟ですが、

今じゃ社会的信用も得て、立派になったもんです。

そう、信用ないんですよね、自営業は。

 

手当たり次第に審査に出すのはやめておこう

どこの銀行に出せば審査に通るかわからないから、

「とりあえずたくさんだしておこう!」

というのは危険です。

審査のときには個人信用情報と呼ばれる個人の金融履歴をチェックされます。

つまり審査に出すと「審査に出した」という〝履歴〟がつくんです

審査が通ったか通らなかったかなどの審査内容は公表されませんし、

履歴に残るのも半年くらいなのですが、

何校にも申し込みをすると「それだけ他行に断られたという可能性がある」

と評価され、審査に通りづらくなってしまう可能性があるんですって。

手当たり次第に銀行に申し込むのは控えましょう。

わからない場合は不動産屋さん(仲介業者)が、

プロの目線で自分たちに合った銀行をチョイスしてくれるはずです。

まずはプロに相談しながら進めてください。

後々(私たちのように)自分たちで窓口に相談に行かなければならなくなるかもしれませんが、

各銀行の傾向や情報を知っている仲介業者(不動産屋さん)は、

強い味方になってくれるはずです。

 

まとめ。まだ可能性が残されているかも…

またしても現実を突きつけられた我々ですが、

前に進むしかありません。

結果としては、

金利は高いが借りられることは借りられる。

ということがわかりました。

しかしリノベーション費用は予定の半額になります

リノベーションの予算でローンがこんなに組みにくくなるなんてね。

 

でもね、心のどこかが引っかかる〜。

その当時、リフォーム(リノベーション)に関するおしゃれ雑誌を、

参考までによく眺めていたんですが、

掲載されている施主さんが「自営業」というのをよく目にしていたんですね。

置かれている立場は私たちと同じではないか。

夫に話すと、

「みんなリノベーション費用は現金で払ってるんだよ」

とか

「親から援助してもらったんじゃない?」

という答えが返ってきます。

えーそうかな?

もし雑誌に掲載されているくらいおしゃれで大胆なリノベーションを実施できるだけの資金(現金)があるのならば、

より自由度の高い戸建てを目指すんじゃないの?

そんな資金を持っている人たちが、

わざわざ中古マンションリノベーションを選択する?

皆が皆、フルリフォーム資金を現金で用意できたわけではないだろうに…。

皆が皆、高い金利でお金を借りたわけではないだろうに…。

どうやって資金を用意したのか?

どうやってローンを組んだのか?

もしかして私たちが知らないだけで、

他に可能性があるんじゃないか、と思ったわけです。

 

さっそくあきらめようとしていた夫にはっぱをかけました。

ここであきらめるわけにはいきません。

リフォーム予算を下降修正しつつ、

予算がかからないような間取りの物件を探しつつ、

他の可能性も探っていくことにしました。

 

次に目をつけたのが、フラット35です。

中古マンションリフォームを目指す人は一度は調べているはずですよね。

しかし、これがまた難敵でした。

それについては、また後日。

 

連載が始まりました。

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「自営業の妻、3年かかって家を買う」というタイトルです。

お時間がある方はご一読いただければと思います。

 

 

 

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