新築一戸建てを建てたいと土地を探していましたが、
なかなか見つかりません。
そんな時、なんとあったんです物件が!
しかも
- 環境良し。人気エリアの一角。
- バス停は目の前。
- 南側には障害物なし。
- 最寄り駅周辺はおしゃれエリア。
- 土地面積140平米。
- なんと言っても予算内の価格(周辺価格の半額以下)
こりゃ最高のスペックやないかい!
でも私たちは知っています。
そんなうまい話はないということを。
はたして…、
土地のほとんどが傾斜地でした。
なるほど安いわけだわ。
「またか〜、もう帰ろう」と車から出ることすらしないまま言い出す私。
なのに夫はすみずみまで身を乗り出して熱心に傾斜地を観察しています。
おいおい何をやっとんねん。どこに活路を見出そうとしとんねん。
誰が見ても無理無理無理やで。
しかし経験上、家を建てることは可能と判断した夫。
そのまま不動産屋に連絡をとり、詳しい説明を聞くことになりました。
けっこう長い期間、買い手がつかず売り主が困っていること。
それにより一層の値下げ交渉ができる可能性が高いことがわかりました。
やっとだわ!ついにだわ!
私たちを待っていてくれてた土地だったんだわ!
散々、新しい家のイメージトレーニングを重ねていた私たち。
国内外のインテリア雑誌を隅から隅まで眺めては、
あーでもないこーでもないなんて言い合ったりして。
エントランスはどうしようか、キッチンはオープンにするかクローズにするか、
事務所と自宅のバランスは?
なんてとても具体的なところまでイメージして、
頭の中で軽く3軒くらいは建てました。
そりゃそうです。
これまでの数ヶ月、毎週末がっかりしっぱなしだったんですから。
早速ローンの事前審査の申し込みに必要な源泉徴収票や身分証明書などを揃えて、
週明けの月曜日に不動産屋に持って行くことに。
しかしその前夜に不動産屋から連絡がありこの話が流れたことがわかりました。
どういうことかというと、簡単なことです。
口頭ではなく書面にて購入する意志表示をする「購入申込書」を提出しておらず、
私たちの一瞬後に見学した夫婦が先に申込書を売り主に出してたんですね。
というわけで私たちに交渉の機会がまわってくる可能性は低くなりました。
今考えると、そりゃそうでしょうって感じなんですが(笑)。
週明け、担当者が自宅まで説明&謝罪に来ました。
購入申込書を提出していなかった理由については
「長いこと売れてない土地だったので、口約束もしていたし、大丈夫だろうと思った」
らしいです(!!)。
これも運命かな。
私たちも勉強不足でした。あーあ。
何のやる気も起きないくらい心身ともに疲れ果ててしまいました。
これをきっかけに新築一戸建てはあきらめる決心をしました。
十分ジタバタしましたしね。
(※この話には後日談がありまして、先に申し込んだ夫婦にいろんな事情で購入できなくなったらしいのです。売主さんから「ぜひ再考してくれ」と不動産会社を通して連絡がありましたが、タイミングが悪く購入を断念。なんか、これも縁ですね)
次回は中古マンション探しの前に覚書として「購入申込書」について書いてみたいと思います。
連載が始まりました。
「自営業の妻、3年かかって家を買う」というタイトルです。
お時間がある方はご一読いただければと思います。