高の原の家、続いて内観編。
リビングのソファから眺めるアングル。
外部からのプライバシーを意識した中庭型のこの住宅は、大小5つのボリュームを中庭を内包する回廊でつなげた配置で構成されています。
住まい手は親・子・孫の3世代。
一番大きなボリュームは1階にLDK、2階に親世代の部屋。中くらいのボリュームの2棟はそれぞれ子世代、孫世代の部屋、小さな2棟のボリュームは玄関とトイレとなる。
リビングは2層吹抜け。
中庭に面した2面は開放的なフルハイトのカーテンウォールで、リビングに中庭の広がりを取り込んで空間を大きく豊かに感じられるようにしている。
リビングに隣接するダイニング・キッチン。
中庭。
リビングをL字型に囲む中庭はウッドデッキスペースと植栽スペースからなっている。植栽スペースは季節の移ろいを感じさせるとともに、向かい合う各世代の棟間のプライバシーを緩やかに守る役割も果たしている。
子世代の寝室。(ロフト付き)
孫世代の部屋。
1階は二人分の造り付けの机を設けたスタディコーナー、ロフトを寝室として使う。ウッドデッキスペースとつながり、遊び場として機能する。
リビングに隣接する和室は仏間・客間としても機能する。
2階の親世代の寝室に設けられたテラス。
リビングの吹き抜けに面し、空間を立体的に見せる役割も果たしている。ベンチに座れば三角形に穿たれたトップライト越しに青空が見え、右手には奈良の若草山を望むことができる。
ピアノを弾く人、本を読む人、テレビを見る人、家族それぞれが好きなことをしながら一緒に居ても気にならない空間が欲しいという要望を3つのボリュームを中庭を組み合わせてつながりを持たせることで実現しています。