住宅ローンを受け付けてくれるのって、銀行だけどと思ってませんか?
というか銀行以外で融資を受けてくれるところを知っていますか?
私たちは知りませんでした。
でもその思い込みが私たちを追い込んでしまっていたんですよね。
とりあえず審査OKになった地方銀行の金利は、なんと4%!
高い高い! 払える気がしない。
満額借りられないし、金利は高いし、なんだかんだで行き詰まる…
まず最初にフラット35のリフォームパック(当時35年固定金利で2.2%程度)
をと思っていたんですが、マンションの構造が規定に合わず、申込できませんでした。
フラット35を諦めた詳しいわけはこちらを参考にしてください。
都銀は以前審査を申し込んだ時に、
リフォーム費用を出してもらえず金利も高めだったので諦めていたんですが、
不動産屋さんから物件契約に際してローンの確保をしておくために、
と言われて都銀A銀行と地方銀行B銀行に審査を出しました。
実際はリフォームに700万円かかってのですが、
不動産屋さんから「500が限界じゃないですかね」
というアドバイスに従い、リフォーム費用は500万円で申し込んでみたんです。
A銀行は、物件価格だけでやっぱり満額(リフォーム費用)は貸してくれないとのこと。
B銀行はOKが出たんですが、金利が4%。
B銀行では金利が高すぎるので、契約手続きと並行して他の銀行の審査を
急いで検討することにしました。
すでに購入予定の物件があり、とりあえず早く融資先を探さないといけないのに
ここで完全に行き詰まりました。
ローンが組めるのは銀行だけじゃないよ!
しょうがないからB銀行でいくか…、そんなムードも夫婦に漂う中、
実家の母と電話で話をしていたら「農協に聞いてみたらいいよ」と言われてびっくり。
農協って、あまりにも遠い存在。
確かに母の実家は農家ですから、
じいちゃんとかがコンバイン購入の融資とか受けた経験があるのかもしれないけれど、
それにしても農協って笑える〜なんて言ってたんですが、
これがステレオタイプな思考に風穴をあける突破口になったんです。
住宅ローンは銀行だ!と思い込んでいたんですよね。
逆に言うと銀行以外で住宅ローンを受け付けてくれるところがあるなんて
考えてもなかったということです。
農協→JA→JAバンクは結局問い合わせをしなかったのですが、
それには訳がありましてその前にいい感じのところを見つけたからです。
それは「ろうきん」です。
ろうきんも金融機関ですから、ローンが組めるんですよね。
近畿ろうきんに決めました!
当時、健康保険の関係で近畿ろうきんにいつの間にか会員になっていたんですが、
健康保険のお知らせの中に、ろうきん住宅ローンのチラシが入っていたのを
夫が見つけました。
銀行以外にも、打つ手があるかもしれないという話を夫婦でしたばかりでしたから、
きっと夫の目に留まったのだと思います。
そうでなかったら、いつものようにゴミ箱にポイしていたことでしょう。
ろうきんでは、会員になると金利優遇があるということもわかりました。
ええとこ見っけ! 早速申請してみることに。
すると「形式的には物件+リフォーム資金を住宅ローンで借りることは可能」ですが、
やはり都市銀行から言われたのと同じくマンションの築年数(築39年)から
担保価値の面で釣り合わないということで、物件のみのローン申請することになったんです。
住宅とリフォームの一括ローンを目指していましたが、
ここで諦めてそれぞれのローンを別立てにすることになります。
審査は無事に通り、金利がだいぶ下がったので安心しました。
返済差額が月々38,000円、年間マイナス456,000円にも!
金利は2/3が変動で0.725%・1/3が10年固定で1.350%。
平均すると0.933%に相当することがわかりました。
これってすごいですよ。
比較してみましょうね。
※物件価格2380万円の場合
・B銀行(金利4%):105,000円/月
・近畿ろうきん(金利0.933%):67,000円/月
その差額、なんと38,000円ですよ! ひゃっ!
年単位でいうと、456,000円にもなります。
しつこいですが、10年だと450万円以上です!
この差額ってやっぱり無視できないですよね。
時間がないからといって焦ってB銀行にしなくて本当によかったです。
自営業者にとって、ローンを組むことがこんなに大変なことだとは思ってもいませんでした。
皆さんも、他の可能性を捨てずに自分たちにあった金融機関を探してみてください。
さて、次に越えないといけないハードルはリフォームローンをどこにするか、です。
現在発売中のリライフプラスにて執筆をしてます。
リフォームにご興味のある方は是非ご一読ください。
relife+ (リライフプラス) vol.26
こちらにも連載しています。