家を買って設計する、
もしくはリノベーションするって、決めないといけないことが多くてびっくりしますよね。
何が何だかわからなくなって、もう投げ出したい気持ちになったりして。
フローリングや壁についてはなんとか決めることができましたが、
私が一番、頭を悩ませたのがキッチンでした。
キッチンを使う機会が多いのは、家族の中で私がダントツで一番です。
ということは、
私が使い勝手が良いキッチン=ベストキッチン
となります。
自分のことながら(自分のことだからこそ?)わからないんですよね〜これが。
構図? 動線? 設備?
真っ白な状態からキッチンを作り上げていかないといけない作業は、
思っていた以上に大変でした。
ネットや雑誌でいろんなキッチンを見て想像を膨らませて勉強しましたが、
「これ素敵! 絶対に真似したい!」と言えるほどのキッチンはどこにも載っていないのです。
参考にしたいキッチンがない場合は、
どうやって理想のキッチンに近づけたらいいのでしょうか?
ダメ出しから構築する、理想のキッチン
そこで私がやったことは何か? と言うと、
これまで使ってきた賃貸のシステムキッチンのダメ出しから始めたんです。
「これいい!」というものがないのならば「これダメ!」をピックアップするしかありません。
「使いづらいな」とか「もっとこうだったらいいのに」と感じたことを書き出してみるんです。
キッチンに立つ機会がない人だったら、
部屋の一部としてインテリア感覚でキッチンを組み立ててもいいと思うんですよね。
でも私は毎日料理を作るので、そうはいきません。
独身時代から使ってきた3つのキッチンを思い出しながら、
「ここがこうだったら良かったのにな」というようなものをメモメモしていきます。
- 吊り戸棚はいらない
- シンクとガスコンロ以外のスペースが狭すぎる
- コーナーを利用したキッチンは使いづらい
- 見せる収納は私には無理
- 皿洗いをした後に水浸しになるのが嫌だ
- 食器棚はいらない
などなどです。
1 吊り戸棚はいらない
キッチンに多く設置してある吊り戸棚ですが、私にはとてもじゃないけど使いこなせませんでした。
戸棚の上段は椅子がないと届かないし、そんなところにいちいち収納するものなんてありません。
年に数回しか使わないものでも、手が届くところに収めたいです。
数年に1度の頻度しか使わない道具がもしあれば、
キッチン以外の収納場所(納戸や倉庫など)を考えてもいいと思います。
下の段も手が届く前面は使いようがありますが、手が届かない奥まで何かをしまう気にはなりません。
当然、掃除もしにくいでしょう。
こんなに使いにくい棚がいまだにキッチン収納の主流になっているのが、私はとても不思議です。
それに吊り戸棚って圧迫感がないですか?
頭の上にボッコリ棚が宙吊りになっているのって、すごく邪魔です。
新しいキッチンには、もっと使い勝手の良い見た目もすっきりした収納が欲しいです。
2 シンクとガスコンロ以外のスペースが狭すぎる
以前住んでいいた賃貸物件はファミリータイプで、
キッチンはシンクも十分な大きさがあり、ガスも3口でよかったのですが、
問題はその他のスペースがほとんどないことにありました。
野菜を切ったり盛り付けたりするのに、とても不便なんですよね。
ちょっとしたことのようですが、毎日イライラしてしまうー!
ということで、切ったり混ぜたり冷やしたり家族分の皿に盛り付けしたりできるスペースが欲しい!
といつも思っていました。
できれば、シンク周りとコンロ周りにそれぞれスペースを確保したいです。
3 コーナーを利用したキッチンは使いづらい
結婚後に引っ越した物件のキッチンは、エル字型の壁面キッチンでした。
私には、ちょっと使いづらかったんですよね。
まずコーナー部分の奥まったところって、何の役にも立ちません。
つまりデッドスペースになるわけです。
カウンターの下は全て収納でしたが、そのコーナー下収納の奥はほとんど機能しませんので、
ただただスペースの無駄遣い。
でもこのコーナー部分のデッドスペースの問題を解消すれば、
使い勝手は良いのがエル字型キッチンです。
複数人数での作業もゆとりが出るし、体を90度に動かすだけでシンクとコンロを使い分けることができます。
エル字型キッチンのデメリットを解消してメリットだけを抽出したいと考えるようになりました。
4 見せる収納は私には無理
インテリア雑誌や、おしゃれなキッチン特集を組んでいるファッション誌を見ていると、
必ず載っているのが「見せる収納」です。
実は私も独身の時にチャレンジしたことがあります。
コンロ周りに、使用頻度の高いお玉やターナー、計量カップや手つきざるなどを吊るしてみたんです。
可愛い食器や琺瑯鍋などを並べても素敵じゃないですか。
しかし! これも私には無理でした。
当たり前ですが、毎日料理をしていると鍋からあふれる蒸気とか
フライパンから跳ねる油とかが周りに飛び散ります。
そして当たり前ですが、吊るしてあるツールに容赦もなく降りかかります。
そしてそして当たり前ですが、毎日それらを洗わないといけなくなりました。
並べている食器や鍋も、いつもいつも綺麗にしておかないといけないでしょう?
めんどくさい!!
おしゃれな人って毎日洗っているんでしょうかね?
それとも少々埃が積もるくらいまで放っておくのでしょうか?
未だにわからない謎です。
ということで、キッチンツールは見せない収納をしたいです。
5 皿洗いをした後に水浸しになるのが嫌だ
ただでさえスペースが狭いのに、シンク横には水切りかごを置かないといけません。
皿洗いは毎日のことです。
なのに私は水仕事が大の苦手です。
冷え性なので、特に冬はなるべく水に触れたくありません。
皿を洗ってそれを拭いて、びしょ濡れの水切りかごを洗って拭いて、水切りかごの下の水浸しを拭いて拭いて拭いて…。
ということで、ここは贅沢を言わせていただいて食洗機を導入することにしました。
実家ではパナソニックの食洗機を使っています。
母は食器だけは食洗機に入れて、それ以外の鍋やざるなどは入らないので手洗いしています。
食洗機があっても、結局手洗いしないといけなくなるなんて本末転倒なのでは?
私は鍋や大きめのざるも洗えるような大きな食洗機が欲しいです。
6 食器棚はいらない?
一人暮らしを始めてからずーっと、テレビ台と食器棚というものを持ったことがありません。
食器棚って、キッチンの印象の決め手になる大きな要素です。
存在感が大きいというか、圧迫感もあるしなぁ。
良いものを求めるとなると、大幅に予算オーバーになります。
だったら、これまで通りに「食器棚」はいらないんじゃないか?
せっかくなら食器棚としての機能の他にも、キッチン道具の収納に使えるようなものが欲しいです。
ざっとまとめると
- もっと使い勝手の良い見た目もすっきりした収納が欲しい
- シンク周りとコンロ周りにそれぞれスペースを確保したい
- エル字型キッチンのデメリットを解消してメリットだけを抽出したい
- キッチンツールは見せない収納をしたい
- 鍋や大きめのざるも洗えるような大きな食洗機が欲しい
- せっかくなら食器棚としての機能の他にも、キッチン道具の収納に使えるようなものが欲しい
さて、これらノッペリした構想を立体化していかなければいけません。
次はキッチンをオープンにするかクローズにするか、大いに迷うことになります。
団地リノベの取材をしました。
リノベーションの参考になさってください。
こちらの連載もよろしくお願いします。