中古マンションリノベーション報告ー内覧3件目は「買っちゃう?」

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一戸建ての土地探しよりも、中古マンションの内覧は楽しいですね。

孤独感がないんですね。

もうすでにお隣さんがいらっしゃるわけですから。

生活イメージが湧きやすいというかね。

だから、マンションの内覧に行った時は住民の皆さんの雰囲気を感じ取ることも肝心です。

共有部分である郵便受け周りや自転車置き場、ゴミ置き場や集会所の有無、

管理人さんの雰囲気や生垣の管理など細かくチェックしていました。

特に郵便受け周りやゴミ置き場は、住民のマナーの善し悪しがわかるポイントだと思います。

チラシがそのまま床に散らばっていたり、

臭いが気になるようだったら、そこのマンション管理は大丈夫かな?

と思うようにしていました。

いくら納得いく間取りが見つかっても、住環境が良くなかったら台無しです。

さて、内覧も3件目ですね。

 

夫はここに決める気満々!

大阪府内でも学区が良く、教育熱心な保護者が多いという地域です。

子育てするには最適かもしれないね、なんて言いながら内覧スタート。

管理人さんも感じがいいし、住民の方もすれ違う時に「こんにちは」とご挨拶していただいたり。

んーいいねー。

マンションC

・価格2180万円
・最寄りの駅から徒歩10分以内
・築年数31年
・専有面積90平米
・南向き 2面採光
・階建8階
・総戸数167戸
・駐車場なし
・近くにスーパーあり
・近くに小中学校あり
・最低限のリフォーム済み

面白いデザインで、関西では人気のある建築家が設計したマンションでした。

天井が高く、南向きのベランダは正方形で広々した印象。

しかもスキップフロアの造りで、90平米ですがそれ以上の広さを感じます。

南向きの窓からは緑も見えるし、空も広い。

面白い空間に夫はノリノリ。

リノベーションのしがいはありそうです。

 

玄関から直行できる事務所スペースも確保できそう。

住居兼事務所にしたかった私たちですが、

仕事の取引先の人に「生活感」を感じ取られるような事務所にはしたくありませんでした。

「自宅の一室にお邪魔しまーす」みたいにはなるべくしたくなかったんですよね。

できれば、玄関から生活圏に入る手前に事務所スペースを確保できれば良いのですが、

なかなかそういう間取りってありそうでないんですよ。

でもここだったらそれが可能かもしれない。

環境も良いし、住民の皆さんのマナーも良し。

予定よりも狭いけれど、工夫次第。

夫は乗り気ですが、私は正直もっと他の物件も見たい。

とりあえず不動産屋さんで話を聞きましょうか。

 

 

不動産屋にて、またしても自営業の壁が…。

その足で近所の不動産屋さんに乗り込んだ私たち。

平米数も予定よりも狭いので、

リフォーム費用も抑えられるかもしれない。

他の物件だったけど銀行の審査に通っているという余裕もあり、

意気揚々と扉を開けました。

夫はもう購入する気満々です。

不動産屋さんも、その意気込みを察ししたんでしょう。

大手とかチェーン店とかではなく、地域密着型の不動産屋さんのようです。

 

ん?なんだか様子がおかしいわ。

私たちが自営業だとわかるやいなや挙動不審になった不動産屋さん。

「売主さんが、安定した方とのご契約をお望みで」

「私どもは自営業の方との取引の経験があまりないもので」

とかなんとか言い出しました。

 

そんなことを言われたって、引き下がるわけにはいきません。

話を進めようとすると。

「取引先の銀行の担当者に問い合わせてみます」

と週末で休みのはずの銀行に電話をし始めます。

受話器を片手にセリフめいた下手なひとり芝居を始める不動産屋さん。

「やっぱり難しいみたいです」ですって…。

フラット35だったら通るはずですから、と言うとまたしてもどこぞやに電話してひと芝居。

「やっぱりダメみたいです」

もう笑ってしまう。

要するに、私たち自営業者には売りたくないのだ

ということです。

私はとても気分を害され、早く不動産屋を出たいと思っているのに、

夫はまだその猿芝居に気づいていないのか、ぼーっと座ってます。

すると、どうしたと思います?その不動産屋さん。

「ちょっと失礼」と席を外して戻ってきた時に何か持ってきました。

「これは購入申込書です。先ほどいらっしゃった方のものです」

とA4くらいの紙を持ってきました。

「この方は公務員で収入も安定していますし、売主さんもご満足いただけると思っているんです」

とのこと。

なんと、そのA4の紙はチラシでした(!)

チラシの裏に走り書きしているんです。

席を外し、隣の部屋で急いで書いてきたことはバレバレです。

それでも気がつかない様子の夫に私はイライラ。

「私たちには売ってくれないってことよ!」

と夫に怒鳴って不動産屋を出ました。

前言撤回!マンションの内覧は楽しいことばかりではありません。

 

1981年は中古マンションのキーワード

この記事を読んでいる方はご存知の方も多いと思いますが、

1981年というのは中古マンション購入を考えている人からすると、

重要な基準になります。

なぜならば「新耐震基準」が誕生した年だからです。

これ以降に建てられたものは、ローン控除が受けられます。

税金対策ができるわけですね。

南海トラフ地震などの報道も多々ある昨今ですから、

これを基準にマンション選びをしている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

今回のマンションは1981年以降に建てられていましたから、

控除のこともあるし、加えてフラット35に申し込めます。

新耐震基準はフラット35を申し込む時の物件検査の大きなポイントにもなりますからね。

 

さて次回はフラット35についてです。

 

連載が始まりました。

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「自営業の妻、3年かかって家を買う」というタイトルです。

お時間がある方はご一読いただければと思います。

 

 

 

 

 

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